ベースボールトレーニングアカデミー(=BTA)のサイトをご覧いただきありがとうございます!
このページでは、はじめての方に向けて、BTAがどのようなことをやっていて、どのように皆さんのトレーニングに活用していただけるのか、お伝えしたいと思います。
フィジカルトレーニングを重視している理由
まずはじめに、BTAがなぜフィジカルトレーニングを重視して皆さんにお伝えしているかについて解説します。
野球というスポーツは、動きがとても多岐に渡り複雑なプレーが多いスポーツです。そのため高いレベルに行けば行くほど高度な技術も求められるのですが、この技術というのはただ練習をしていてもうまくなるわけではなくて、筋力、身体の使い方、柔軟性、可動性などが備わっていなければ、技術は今以上に伸びていかないと言われています。
簡単に言えば、いくら150キロ投げるポテンシャルがあるフォームで投球していても、それに伴った筋力がなければ早い球は投げれないですし、いくらスイングがきれいでもパワーがなければ、外野の頭はもちろん内野の頭を越えるのもやっとということにもなってしまいます。
一方でフィジカルはというと、野球の技術とは関係なく伸ばすことができます。野球が上手くなくても重いバーベルを持ち上げることはできますし、柔軟性のある身体をつくることはできます。
ここまでの話を図解すると以下のようになります。
自分が最大限に発揮できる野球でのパフォーマンス(=野球力)の割合を分析すると、技術とフィジカルは「50:50」の割合だと言われています。そして、一番意識していただきたいのは、フィジカル以上に技術の割合が伸びることはないということです。
身体を動かす能力があるからこそ、技術が向上していくということを覚えておいてください。
もちろん、今の段階ではほとんどの方はフィジカルの方の割合が高いと思いますので、技術練習をすれば野球は上手くなると思いますが、いくら練習をしてもできることが頭打ちになってくることもあるでしょう。
そのような感覚があるときは、フィジカルトレーニングを本格的に導入するタイミングとも言えます。これは、本人が伸び悩みを感じている場合だけでなく、監督・コーチが客観的に見ている中で伸び悩んでいる選手がいれば、練習メニューにフィジカルトレーニングを組み込むことで、選手の技術も一気に向上する可能性もあります。
また、今技術の頭打ちは感じていないけど、「もっと上手くなりたい」「Aチームに入りたい」「もっとグラウンドで活躍したい」という向上心がある選手は、フィジカルトレーニングを重視することをおすすめします。
単純に、筋力が向上すれば、
- スイングスピードが早くなって打球が遠くに飛ぶようになる
- 球のスピードが早くなって打ち取ることができる
- 球際の最後の一歩で踏ん張れるようになりアウトが取れる
といように、実際のプレーにも反映してきます。
特に高校生の場合はフィジカルトレーニングを本格的に導入しているチームは少ないと思いますので、フィジカルトレーニングをして少し筋力が強化されるだけでも技術の伸び率は高くなり、チーム力がグンとアップすることもあります。
これがフィジカルトレーニングの面白いところでもあり、私たちBTAがフィジカルトレーニングを重視している理由でもあります。
野球に直結/連動するフィジカルトレーニングを
もう一つ、BTAが大切にしていることは「野球に直結/連動するフィジカルトレーニングをすること」です。
BTAを立ち上げる際に、野球指導者の方にトレーニングに関するインタビューをしたとき、必ず上げていただく課題が「トレーニングが野球に直結すること」でした。
特に高校野球においては限られた時間と場所で練習をしなければならないので、その中で選手がいかに一つの練習を意識的にできるかが重要になりますが、その中で「筋トレ」の位置付けは決してポジティブなものではないのも事実です。
近年では、日本人メジャーリーガーをはじめとしたトップレベルのプロ野球選手の方々がフィジカルトレーニングの大切さを発信してくれていることで、アマチュア野球においてのフィジカルトレーニングの認識も高まっているように思いますが、それでもやはり「筋トレしている時間があれば技術の練習をした方が良いのでは?」と思われることが多いのも実情と言えるでしょう。
しかし、先にも述べたように「身体を動かす能力(=フィジカル)があるからこそ、技術が向上する」と言われている中で、フィジカルトレーニングは欠かせないと思っています。
そこでBTAでは、
全てのメニューで「野球のどんなときに活かされるか」を明確にして選手に伝えながら意識付けをすることで無駄のないトレーニングを実施することを、トレーニング方針としています。
どのように野球に活かされるか、どうすれば野球に活きるか、どう伝えれば野球との関連を意識してもらえるか、などを重視しながらメニューを構成しています。
例えば、「メディシンボールトス&スイング」というメニューは、メディシンボール投げをして爆発的に力を発揮する身体の使い方を練習して、その使い方を覚えているうちにドライスイング(素振り)を連続して行い、スイングにおいての力の発揮の仕方を身体に染み込ませます。
このトレーニングの例はわかりやすいので意識しやすいですが、その他のトレーニングも「これ、何の意味があるの?」という状態にならないように心がけています。
ただし、頭で考えすぎて頭でっかちになってしまいトレーニングが進まないのも健全ではありませんので、「目の前のメニューを全力でこなす」「チームで決めたメニューをやり切る」という意識も大切です。
これらは私たちBTAの永遠の課題でもあるので、より選手、指導者の方々にわかりやすく伝わるように、研究と試行錯誤を重ねていきます。